石山ゼミの大好きなところ。
2022.8.31 さえこさん(修了生)の投稿です。
その1:常に越境している「のぶさん人脈」をシェアいただけ、世界が広がる
その2:多様な人とフラットに議論する場があり、視野が広がる
その3:在学生も卒業生もゼミフレンドも受け入れる、ゆるいサードプレイスである(ゼミフレンド:過去に石山ゼミと関わりあったゼミ生以外の皆様)
だから、いつもここに来ると発見がいっぱいで心躍り、素晴らしい人達の活動に触発され、世の中を素晴らしいと信じられる。
明日からを良くしようと思える。
それを改めてしみじみ噛み締めた、2022年8月の夏合宿の2日間でした。
盛り沢山の内容を簡単にご紹介させていただきます。
1日目:茅ヶ崎(コワーキングスペース「チガラボ」)
コワーキングスペース「チガラボ」代表の清水謙さんから、いままで湘南エリアで行ってこられた様々な地域活動、更に「異質なものをつなげて混ぜる、自らも当事者として企む」という清水さんの働き方についてお伺いしました。
また、「チガラボ」に関係する湘南エリアの6つの地域コミュニティの皆様から、それぞれの活動のご紹介をいただきました。地域の農園コミュニティ、ふらっと立ち寄り「話せるシェア本屋」の取り組み、月一のごはん会からはじめみんなに「大丈夫力」をつける取り組みなど、多様なテーマの話はいずれも刺激的でした。
その後、それぞれのコミュニティごとの課題について6つのテーマに分かれて、代表の方とゼミ生が議論しました。どのテーブルでも白熱した議論と笑い声が絶えない楽しい場となりました。
テーマとスケジュールは下記の通り。
参加者全員チェックアウト後、本日の趣旨を説明する、のぶさんと清水さん。
チガラボ「My本棚」にある、のぶさん本棚
チームごとに熱い議論を繰り広げるオープンダイアログ風景
2日目:熱海(100年後も豊かな暮らしができる熱海を作る「machimori」)
夏合宿2日目は熱海。観光スポットでもある「起雲閣」で、書籍「熱海の奇跡」著者、machimori代表の市来さんに熱海をどのようにして再生に導いてきたのか、その熱い思いと素晴らしい取り組みの数々を伺いました。
観光地でもある「起雲閣」内の会議室でスタート
市来さんの著書「熱海の奇跡」。泣けます!おすすめ!!
以下のような言葉が印象に残りました。
<目指すべきビジョン>
・地域の中に小さくても多様なプレーヤーを作る
・クリエイティブな30代に選ばれるサードプレイスとなる
<どう取り組んでいくか>
・人の心に火をつける
・ファン、サポーター、そしてプレイヤーへの流れを作る
・地元の人が「地元を楽しめ、暮らしに満足している」状態を作る
・観光と住むのバランスが大事
・補助金に頼らない民間主導の街作り
市来さんのお話を伺った後に、街の中心エリアの空室率23%という熱海で、店舗や住民の呼びこみやリノベーション事業に成功し、人が集まるエリアへと変貌した「熱海銀座エリア」はじめ、中心エリアを実際に、市来さんや会社の皆様の案内で視察させていただきました。
東京三軒茶屋から移転、漁港近くのフレンチ「マルノワ」他、飲食店充実
ランチは鯵のから揚げや刺身、磯の香りいっぱい魚づくし
最後に、2つのテーマに分かれてゼミ生が喧々諤々議論を行い、その内容を市来さんにプレゼンを実施しました。
①これからの地域活性化において、まちの「関係者」づくり推進のためには、どのような取り組みが必要か
②より多くの首都圏の個人・組織を巻き込むために、これからの地域活性プレイヤーが目指す組織の在り方とは?
グループワーク→発表と、4時間にわたり熱い議論を繰り広げました。
ゼミ生の発表を身を乗り出して聞いて下さった、市来さん
発表では、熱海に足りない才能を呼び込むメディア戦略、事業継続のための収益確保、街の関係性作り、等多くのアイデアが出ました。どの発表にも身を乗り出し聞き入って下さった市来さんとそこでもまた、熱い質疑応答が交わされました。
そして、最後に、のぶさんから講評。熱海の取り組みに関する学術的な概念の提示も行われ、大学院で学ぶ醍醐味を感じる場となりました。
・エゴンゼンダー「リーダーの4つの条件」洞察力/好奇心/巻き込み力/胆力
・アマルティア・セン「ケイパビリティアプローチ」
今年の夏合宿も多くの発見や気付きを得ることができました。
こんな場がある石山ゼミが大好きです。